京都市北区平野八丁柳町 [内科·消化器内科·胃腸科]
☆最近処置室にハチが迷い込んでくることがしばしば。さすがにスズメバチではないことを確認したら、軍手をはめて大きなビニール袋を手におそるおそる腹側から近寄って小さい網で袋の中へ網ごと掘り込む。殺すわけにもいかず裏口からそっと袋を裏返して放す。一回二回までは、びくびくでしたがさすがに5回も6回もとなるとこちらも慣れてきてあっという間に袋へポイ。また裏口から放す。しかし、迷い込むにしてはこんなに何回も、とはおかしい。さては・・・と外へ出て確認したら裏口横の換気扇の屋外フードの中に小さいながら蜂の巣が。はっはーん、そら何回も入ってくるはずですな。それにしても外へ行かず屋内に入ってくるとは方向音痴もええとこや。ハチは餌の方角を仲間に知らせるとか理科で習ったはずやけどな。間抜けか。。。などと偉そうなこと考えていたら、部屋に入ったハチをご丁寧に裏口から放して、ハチはすぐ目の前の自分の巣へ1秒もかからず帰ることが出来ていたという、間抜けはどっちやという話。
☆天体ショー その2 金環日食のために買った太陽観察用下敷きに6/6にも金星の太陽面通過があるのでこの下敷きは大事に残しておくようにとの告知。あまり、よく知らなかったけれど調べてみると日食よりもずっと珍しい出来事で、次にみられるのは105年後とのこと。せっかっくなので朝からスタンバイ。金星が太陽の前を横切るAM7:15ごろから今か今かと待ち構えていると端っこのほうからちっちゃな金星の影が登場。日食ほどの派手さはありませんが、じわじわと太陽の内側へ移動していく様を思わず外来の隙間時間を狙っては外へ出て撮影。改めて太陽の大きさを思い知りました。
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この日、朝日を浴びてカッコつけているポチ。
でも、この太陽の前を金星がこっそり横切っていることをポチは知らない。
☆昨日の金環食の話。前もって太陽観察用の下敷きとメガネを用意。前の週から太陽が見えることとカメラ撮りのための条件設定のための情報収集。いよいよ当日、朝6時前からスタンバイ。まだ欠けてもいない太陽をカメラで撮りまくり。焦るな焦るな。
このころまではすっきり晴れていたものの日食の時間が近づくにつれて雲行きが怪しくなりほとんど太陽が見えなくなった。しかしお構いなしに太陽は欠けていく。でもここから不思議なくらい雲がはれて絶好の観察条件。7時30分にきれいな金環食がみられました。京都は金環食の見える中心ではなく月の影は太陽に接するように過ぎていきました。後で撮った写真をみてみると端っこのほうは細くなってガタガタしていてきれいなリング状には撮れておらずがっかりしていました。。
しかし後で調べてみるとこれは撮影地が金環日食の北限ギリギリであったためにリングの細くなったところが月面の地形の起伏によって、光の輪が途切れ途切れのビーズのようになる『ベイリービーズ』という現象がみられているらしいことがわかりました。なるほど、なんでもしっかり観察するといろいろな気づかない真実が隠れているものですねえ。
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金環食の木漏れ日を浴びるポチ。
☆一旦下火になっていたインフルエンザですが、今週に入って再び増えています。昨日も今日も検査で陽性となる患者さんが多くおられ、ほとんどはB型インフルエンザですがA型の方もおられました。今シーズンにA型とB型の両方にかかられた方もありまだまだ、注意が必要です。予防接種をされた方も油断は禁物です。
☆糖尿病の状態を知る検査の一つにHbA1cという検査があります。この検査で採血前の1-2か月の血糖の平均値を知ることができます。ただ血糖だけを測ると直前の食事からの時間やその食事のカロリーによって一日の中で変動が多いのですが、HbA1cはその変動が少なく、1日のいつ採血しようとほぼ変わりません。そろそろ採血があるのでと1-2日の食養生をしたくらいではいい数字になることもない代わりに普段頑張っている方が1回食べすぎたからと言ってすぐに上がることもないわけです。そのため患者さんの普段の頑張りを知ることができる大切な検査です。糖尿の患者さんには普段6.5を切れるよう頑張りましょうと説明していましたが4月1日からその数字の基準が変わります。今までは日本独自の基準でしたが欧米のデータと比較するときなどに混乱の無いように基準が統一されました。新しい基準は今までの結果に+0.4した数値となります。
学問上の混乱は減りますが、一般臨床上は患者さんと医者の混乱は増えそうです。外来では繰り返しお伝えしますが、気に留めていただきたいと思います。
☆久々の更新です。最近ホームページのサーバーを変更して、一部サイトの様式も変更しました。自分でホームページの体裁をかえられるようにHTML言語も少々勉強しました。でも、自分でできるようになると、あちらを変えたり、こちらを変えたりいろいろとやってみるのですが、結局は元通りが一番見易かったり・・・
また、こまめに更新します。
☆時に食事の後から口の周りが腫れたり口や喉の奥がイガイガと痒くなったりする方がおられます。この症状がアレルギーで起こっている場合、口腔アレルギー 症候群の可能性があります。耳慣れない病気ですが、これは花粉症の患者さんに出てくることが多く、その原因は花粉症の原因物質と似た物質が食物に含まれて いることで起こります。下記の様に花粉症の原因となる植物の種類によって関連する食べ物も異なります。
(メディカル朝日 2012年2月1日号)
ブナの仲間の花粉にアレルギーのある方は、バラ科のりんごやモモにアレルギーを起こしやすくスギ・ヒノキの場合はトマトといった具合です。 症状が軽いときには見過ごされやすいのですが、一度にたくさん食べたり、繰り返し食べたりすることで症状が強くなることもあります。心当たりの方は花粉のアレルギーだけでなく食物のアレルギーについても調べることが必要です。
☆今まだしっかり流行っているインフルエンザですが、当院では今まで全員がA型でしたが、本日初めてB型の方がおられました。例年、B型のインフルエンザ はA型に遅れて流行し、下痢嘔吐などの胃腸症状を伴うことが多いといわれています。治療はA型の場合と変わりませんが、高熱の上、胃腸症状が出るといっそ う脱水になりやすくなり、水分摂取がとても重要です。この時期、高熱を伴う下痢症状の時には、ノロウイルスを初めとするウイルス性胃腸炎のほかにインフル エンザも含まれています。強い倦怠感のある下痢には注意が必要です。
☆久々にしっかり雪が積もりました。知らなかったのですが、バスで来られる患者さんにきくと、こんな日は北行きのバスがとても混むとのこと。雪化粧の金閣寺を見に行かれる方がとても多いそうです。
朝に医院前の雪かきをするために少し早めに医院へ行った時に写真を撮ってホームページトップの写真を変えてみました。平野神社の雪景色も見たくなりちょっと足を延ばしてみました。
雪の下からは寒桜の花が顔をのぞかせていました。春はもうすぐです。
☆寒い折、注意しなければならないことの一つは、血管の詰まる病気(脳梗塞・心筋梗塞など)についてです。血圧が不安定になりやすいこの時期、これらの病気が起こりやすいことが知られています。
たとえば、心筋梗塞についていうと、正常血圧の人に比べ、高血圧の方はその発生率が2倍程度上昇します。また、危険因子は他にもあり、糖尿病の方や悪玉コレステロール・中性脂肪の高い方、喫煙している人も2-3倍発生率が高まります。
タバコについては、禁煙すると、その1年後から心筋梗塞の発生率は低下し、禁煙後2年以降で非喫煙者と変わらなくなるというデータもあります。
生活習慣を意識することで、減らすことが出来る病気は多いのです。症状のない今こそ、これから先の病気を減らすスタート地点です。