京都市北区平野八丁柳町 [内科·消化器内科·胃腸科]
☆糖尿病の状態を知る検査の一つにHbA1cという検査があります。この検査で採血前の1-2か月の血糖の平均値を知ることができます。ただ血糖だけを測ると直前の食事からの時間やその食事のカロリーによって一日の中で変動が多いのですが、HbA1cはその変動が少なく、1日のいつ採血しようとほぼ変わりません。そろそろ採血があるのでと1-2日の食養生をしたくらいではいい数字になることもない代わりに普段頑張っている方が1回食べすぎたからと言ってすぐに上がることもないわけです。そのため患者さんの普段の頑張りを知ることができる大切な検査です。糖尿の患者さんには普段6.5を切れるよう頑張りましょうと説明していましたが4月1日からその数字の基準が変わります。今までは日本独自の基準でしたが欧米のデータと比較するときなどに混乱の無いように基準が統一されました。新しい基準は今までの結果に+0.4した数値となります。
学問上の混乱は減りますが、一般臨床上は患者さんと医者の混乱は増えそうです。外来では繰り返しお伝えしますが、気に留めていただきたいと思います。