内視鏡検査
内視鏡検査(食道・胃・十二指腸)
『今回の内視鏡検査は前よりずっと楽でした』
の声を聞くために・・・
内視鏡検査がつらい理由は、不安から?
胃の内視鏡検査(胃カメラ)はつらかったとおっしゃる方の中には、検査前の緊張が強かったり、のどの麻酔が不十分であった場合が多くみられます。検査に対する不安感はこれから受ける検査に対しての予備知識が少なかったり、内視鏡検査に対する悪いイメージを自分で膨らませていることから来ることがしばしばです。
安心して頂くため、しっかり説明いたします。
当院では当日までの自宅での準備や来院されてから内視鏡を受けるための処置(前処置)、検査中の様子をあらかじめ納得いくまで説明させていただきます。これを知ることで検査前の余分な緊張を取り除くことができます。それでも緊張が強すぎる場合にはご相談の上、静脈麻酔をする場合もあります。
苦痛をいかに少なくするかにこだわります。
胃の内視鏡検査の前にはゼリーやスプレーを使って一番敏感なのどの奥を十分に麻酔(咽頭麻酔)を行います。この作業を丁寧に行なうことに時間を惜しみません。私自身、「のど」が弱く、えずきやすいからこそわかる患者様の苦痛をいかに少なくすることができるか、に配慮して前処置、検査を行ないます。
内視鏡検査(大腸)
患者さんにあわせた検査が
「安心」の秘訣
腸の中をきれいにして、楽な検査を。
大腸内視鏡検査(大腸ファイバー)を少しでも楽に受けていただくために重要な第一段階は腸の中をできるだけきれいな状態にすることです。当院では朝8時過ぎより検査を始めますので検査前日は野菜・肉などを除いた食事をとっていただいた上、検査のための下剤の服用は前日夜と当日朝に分ける形で自宅で行っていただきます。頻回のトイレも自宅で済ましますので安心です。
大腸もひとそれぞれ、個々に応じた対応を。
苦痛を減らす第二段階は検査中にできるだけ大腸に負担をかけずに奥へ進んでいくことです。おなかの手術を受けられている方や腸が過敏で症状が強く感じられやすい方など大腸も人それぞれです。ファイバーの選択・必要最小限の麻酔薬の使用など個々に応じた対応をいたします。
内視鏡関連設備
消化管内視鏡システム
胃・十二指腸および大腸の内視鏡検査を行うことができます。楽に内視鏡検査を受けていただくことは患者さんにとって単に検査が受けやすいというだけでなく、より正確な内視鏡診断を得るためにも必要不可欠なことだと考えています。 個々の患者さんにとって安全でかつ楽な内視鏡検査が行えるよう十分な説明と処置を行います。
全自動内視鏡洗浄消毒装置
内視鏡検査では、内視鏡ファイバーを体内に挿入することから、ウイルスや細菌などの感染に十分注意する必要があります。当院では、日本消化器内視鏡学会の定める洗浄消毒法ガイドラインに準じ全自動内視鏡洗浄消毒装置による洗浄・消毒をしております。この方法では消毒剤が残ることによる健康被害やシックハウスの原因ともいわれるグルタルアルデヒドによる環境汚染も全くありません。消毒に用いる電解水は消毒のたびに装置内で作られる新鮮なもので十分な消毒効果が維持されています。この電解水は野菜・果物など食品の殺菌・洗浄にも使われる体に優しい殺菌・消毒剤です。
ディスポーザブル生検鉗子(かんし)
感染予防対策のため胃・大腸の組織を採取する処置具(生検鉗子)はすべて1回きりの使い捨て(ディスポーザブル)のものを使用しております。
内視鏡用炭酸ガス送気装置
内視鏡検査を行う際、一般には内視鏡から空気を送りこんで消化管を広げることにより粘膜の観察を行います。正確な観察を行うためには、十分に消化管を広げることが必要ですが、多すぎる空気はお腹の張りや痛みの原因になることがあります。時には血圧や脈拍に影響することもあります。
これらを防ぐため、当院では空気より早く腸管から吸収される二酸化炭素の送気装置を用いて検査を行っています。この装置を用いることで検査中や検査後の不快症状や循環器系への影響を減らすことが出来ます。